転職を考えはじめたら

仕事を辞めるか迷ったら辞めたい理由を書き出して整理する

公開 2026年10月17日文・はじめての転職ノート 編集部

この記事は、仕事を辞めるか迷っていて、自分の気持ちがまとまらない20代の人に向けて書いています。初めての転職を考えはじめた人や、入社して数年の第二新卒の人を想定しています。辞めるか続けるかを決める前に、迷いを紙の上に出して整理する手順をまとめました。

この記事は、辞めることも、続けることも勧めません。どちらを選ぶにしても、理由が整理されていると、次の一歩が決めやすくなります。

仕事を辞めるか迷うのは、理由が混ざっているから

「辞めたい」という気持ちは、たいてい一つの理由からではなく、いくつかの理由が重なってできています。仕事の内容、人間関係、労働時間、給与、将来への不安。それぞれの重さが違うのに、頭の中では一つの塊になっているため、考えるたびに同じところを回ってしまいます。

迷いをほどく最初の作業は、塊を分けることです。考えるより先に書き出します。

辞めたい理由を書き出す

紙でもスマートフォンのメモでもかまいません。次の手順で書き出します。

  1. 辞めたいと思った場面を、思い出せるだけ書く(例:月曜の朝、上司との面談のあと、残業が続いた週)
  2. それぞれの場面で、何がいやだったのかを一行で書く
  3. 似ている理由をまとめ、3〜5個に絞る
  4. 絞った理由に、つらさの強い順で番号をつける

書き出すときは、きれいな言葉にしなくてかまいません。「あの会議がいや」「この先ずっと同じ作業なのが怖い」のように、そのままの言葉で書くほうが、あとで見返したときに本当の理由が分かります。

書き出す目的は、辞めるかどうかを決めることではなく、迷いの中身を見える形にすることです。

今の職場で変えられること、変えられないことに分ける

理由が並んだら、一つずつ「今の職場で変えられるか」を考えます。表にすると整理しやすくなります。

辞めたい理由の例今の職場で変えられる可能性試せること
業務量が多く、残業が続くある程度変えられることがある上司に業務の優先順位を相談する、配分の見直しを頼む
今の部署の仕事が合わない会社による異動の希望を出せる制度があるか確かめる
特定の人との関係がつらい会社による上司や人事、社内の相談窓口に相談する
業界や職種そのものに興味が持てない変えにくいどんな仕事なら続けられそうか、書き出してみる
会社の給与の仕組みや働き方の方針が合わない変えにくい求人票で、自分が重視する条件を確かめる

「変えられる」に入った理由は、転職の前に一度試す価値があります。相談しても変わらなかったという事実は、のちに転職を決めるときの理由にもなります。

「変えにくい」に入った理由が、つらさの上位に並んでいる場合は、転職を考える理由がはっきりしてきたと言えます。

転職で解決すること、解決しないこと

転職は、職場という環境を変える手段です。環境が原因の悩みには効きやすく、そうでない悩みには効きにくい面があります。

転職で変わりやすいこと転職だけでは変わりにくいこと
業界、職種、仕事の内容何をしたいのか分からないという迷い
勤務時間、休日、勤務地などの条件どの職場にも一定の人間関係があること
会社の評価や給与の仕組み入社してすぐは、仕事を覚える負担があること
一緒に働く人疲れがたまり、心や体が弱っている状態

右側の列に心当たりがある場合は、転職活動と並行して、自分が何を大事にしたいのかを整理しておくと、次の職場選びで同じ悩みをくり返しにくくなります。転職活動の全体の順番は、転職活動の流れと期間にまとめています。

心や体の不調が先にあるときは、休むことと相談が先

眠れない日が続く、食欲がない、朝になると体が動かない、仕事のことを考えると涙が出る。こうした状態があるときは、辞めるかどうかを決めるより先に、休むことと相談することを優先してください。弱っているときは、判断そのものが難しくなるからです。

  • 体や心の不調が続くときは、医療機関を受診する
  • 働く人の心の悩みは、厚生労働省の働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」で相談先を探せる。電話、SNS、メールの相談窓口が案内されている(こころの耳電話相談は、働く人やその家族などが対象)
  • 職場のいじめ、嫌がらせ、パワーハラスメント、解雇などの労働問題は、厚生労働省の「総合労働相談コーナー」に無料で相談できる。都道府県労働局や労働基準監督署に置かれ、予約は不要とされている

上記の窓口と内容は、2026年10月17日に公式ページで確認しました。受付の時間や方法は変わることがあるため、利用する前に各ページで確かめてください。

転職サービスは、仕事を探すための窓口です。心や体の不調そのものを相談する場所ではありません。不調が強いときは、医療機関と公的な相談窓口を先に使ってください。

整理できたら、次にやること

理由を書き出し、変えられること・変えられないことに分けたら、次のどれかに進みます。

相談したからといって、すぐに転職しなければならないわけではありません。迷いを整理する材料を集める段階として使うことができます。

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