第二新卒とは意味と見られやすい点、転職の準備
この記事は、学校を卒業して就職し、数年以内に転職を考えはじめた20代の人に向けて書いています。「自分は第二新卒にあたるのか」「経験が浅いまま転職して不利にならないか」という悩みに答えます。第二新卒という言葉の意味と、選考で見られやすい点、応募の前にしておく準備をまとめました。
第二新卒とは - 一般的な意味
第二新卒は、学校を卒業して一度就職したあと、比較的早い時期に転職を考える若い人を指す言葉です。求人や転職サービスでは、卒業後おおむね3年以内の人を指して使われることが多い言葉です。
ただし、第二新卒は法律で定められた言葉ではありません。何年目までを第二新卒とするかは、企業や求人によって異なります。応募する前に、求人票の応募条件を読んで確かめてください。
卒業後3年以内の人と、新卒の採用枠
第二新卒とは別の話として、卒業後の数年間は、新卒の採用枠に応募できる場合があります。
厚生労働省の「青少年の雇用機会の確保及び職場への定着に関して事業主、特定地方公共団体、職業紹介事業者等その他の関係者が適切に対処するための指針」(平成27年厚生労働省告示第406号)では、事業主が新規学卒者の採用枠に応募できる条件を設けるときは、学校等の卒業者が卒業後少なくとも3年間は応募できるものとすることが示されています(2026年10月17日に公式ページで確認)。
これは事業主に向けた指針で、すべての会社の新卒採用に既卒者が応募できることを保証するものではありません。新卒の採用枠に応募できるかどうかは、各社の募集要項で確かめます。一度就職した人が新卒の枠に応募できるかどうかも、会社によって扱いが異なります。
第二新卒の選考で見られやすい点
第二新卒は、職務経歴が短いことが応募書類から分かります。そのぶん、経験の長さ以外の点を説明できるように準備しておくと、面接で落ち着いて話せます。見られやすい点と、準備の方向を表にまとめました。
| 見られやすい点 | 面接で聞かれやすいこと | 準備の方向 |
|---|---|---|
| 短い期間で転職する理由 | なぜ今の会社を辞めるのか | 不満だけで終わらせず、次に何をしたいかとつなげて話す |
| 次の職場で長く働けそうか | 入社後にどう働きたいか | 応募先を選んだ理由を、自分の転職の軸から説明する |
| 社会人としての基本 | 今の仕事で何を担当しているか | 担当業務、身につけたこと、工夫したことを具体的に書き出す |
| 学ぶ姿勢 | 新しい仕事をどう覚えていくか | 今の仕事で、分からないことをどう覚えてきたかを振り返る |
短い期間での転職そのものよりも、その理由を自分の言葉で説明できるかどうかが大切です。辞めたい理由の整理は、仕事を辞めるか迷ったときの整理の手順が使えます。
第二新卒の転職で、応募の前にしておく準備
1. 今の仕事でしてきたことを書き出す
経験が1〜2年でも、担当した業務、覚えた手順、任された役割はあります。日々の仕事を細かく書き出すと、職務経歴書に書ける材料が見つかります。書類の書き方は履歴書と職務経歴書の書き方で扱います。
2. 転職の理由を、前向きな言葉に置き換える
「残業が多いから」という理由は、「仕事の質を上げるために、時間を区切って働ける環境で経験を積みたい」のように、次にしたいことと結びつけて話すことができます。事実と違う理由を作る必要はありません。本当の理由を、次の職場に向けた言葉で言い直します。
3. 同じ職種か、違う職種かを決める
今と同じ職種に進むのか、未経験の職種に挑戦するのかで、応募の仕方と準備が変わります。未経験の職種を考えている場合は、未経験の職種に応募するときを読んでおくと、準備の方向が分かります。
4. 在職中に動けるかを考える
収入が途切れないことや、転職先が決まらなかったときに今の職場に残れることから、在職中に転職活動を進める方法があります。全体の順番は転職活動の流れと期間にまとめています。
第二新卒の転職で、急がずに確かめたいこと
入社して間もない時期の転職では、「早く今の職場を離れたい」という気持ちが強くなりやすいものです。気持ちが急いているときほど、次の点を一つずつ確かめてから決めると、次の職場で同じ悩みをくり返しにくくなります。
- 辞めたい理由のうち、転職で変わるものはどれか。変わらないものはどれか
- 応募する求人の仕事内容、勤務時間、休日、勤務地が、自分の転職の軸に合っているか
- 内定が出たときに、労働条件が書面で示されているか
- 今の職場に退職を伝える時期と、引き継ぎにかかる期間の見通し
確かめる作業は面倒に見えますが、一度整理しておけば、応募先を選ぶときにも面接で話すときにも同じメモが使えます。
第二新卒の相談先を選ぶ
求人の探し方には、自分で探して応募する転職サイトと、担当者が求人を紹介する転職エージェントがあります。初めての転職で、書類の書き方や面接の準備を誰かに相談したい場合は、転職エージェントを使う方法もあります。違いは転職エージェントと転職サイトの違い、費用の仕組みは転職エージェントはなぜ無料なのかで説明しています。