書類と面接

未経験の職種に転職するとき「未経験歓迎」の読み方と準備

公開 2026年10月17日文・はじめての転職ノート 編集部

この記事は、今とは違う職種に移りたいけれど、未経験で転職できるのか、何から準備すればよいのか分からない20代の人に向けて書いています。

「未経験歓迎」と書かれた求人は多く見かけますが、その言葉だけで応募先を決めてよいのか迷う人もいるでしょう。

ここでは、求人の読み方、これまでの経験から持っていける力の書き出し方、学び始めていることの示し方、公的な職業訓練の使い方を順に説明します。

未経験の職種への転職は、20代のうちは考えやすい

社会人経験の短い20代は、企業から見ると、これから仕事を覚えていく人として採用を考えやすい時期です。第二新卒の人を、育てることを前提に採用する企業もあります。第二新卒の位置づけは第二新卒の転職の基本で説明しています。

ただし、未経験で移りやすい職種と、経験や資格がないと入りにくい職種があります。また、未経験の職種に移ると、最初は経験者より低い条件から始まることもあります。条件だけを見て決めず、その仕事を長く続けたいかを先に考えておくと、転職した後に迷いにくくなります。

「未経験歓迎」の読み方

求人票の「未経験歓迎」は、企業によって意味の幅があります。次のように読み分けると、自分に合う求人かどうかを判断しやすくなります。

求人票の書き方読み方の例
職種未経験歓迎その仕事の経験はなくてよい。ただし社会人経験は求められていることが多い
業界未経験歓迎同じ職種の経験があれば、業界は違ってよい。職種まで未経験だと対象外のこともある
未経験歓迎(研修あり)研修の期間と中身が書かれているかを見る。具体的に書かれているほど、育てる仕組みが整っている目安になる

あわせて、応募の条件(必須の経験や資格)と、歓迎される条件を分けて読みます。必須の条件を満たしていない求人に応募しても、書類で見送られることが多くなります。

「未経験歓迎」と書かれていても、仕事の中身、働く時間、給与、研修の内容が具体的に書かれていない求人は、応募の前に確かめたいことが多い求人です。分からない点は、面接や転職エージェントの担当者を通して確かめてください。

これまでの経験から持っていける力を書き出す

未経験の職種に応募するとき、企業が見ているのは「その仕事の経験」ではなく、「その仕事で使える力を、これまでの仕事でどう使ってきたか」です。次の手順で書き出してみてください。

  1. 応募したい職種の求人を数件読み、よく出てくる仕事の中身と求められる力を書き出す
  2. 今の仕事で毎日していることを、細かく書き出す
  3. 2つを見比べて、重なるところに線を引く
  4. 重なったところを、「どんな場面で」「何をして」「どうなったか」の形で短い文にする

たとえば、接客の仕事から事務職に移りたい人なら、来店客の予約や問い合わせを管理していた経験は、事務の仕事で求められる正確さや段取りにつながります。営業職からITの仕事に移りたい人なら、相手の困りごとを聞き取って提案した経験は、利用者の要望を整理する仕事につながります。

書き出した文は、職務経歴書の「活かせること」の欄にそのまま使えます。書き方は履歴書と職務経歴書の書き方で説明しています。

学び始めていることを示す

未経験の人の応募では、「本当にこの仕事をしたいのか」も見られています。そこで伝わりやすいのが、すでに自分で学び始めているという事実です。

  • その職種に関わる資格の勉強を始めている(取得していなければ「勉強中」と書く)
  • 本や講座で学んだことを、小さくても形にしている(作ったもの、まとめたノートなど)
  • 今の仕事の中で、その職種に近い業務を自分から引き受けている

大切なのは、量よりも、続けていることが具体的に伝わることです。面接では「何を、いつから、どのくらい続けているか」を聞かれることがあるので、答えられるように整理しておきます。面接での伝え方は転職の面接でよく聞かれることと準備も参考にしてください。

学びの証拠は、資格の名前より「自分で続けている」という事実です。取得していない資格を取得済みのように書くのはやめましょう。

公的な職業訓練(ハロートレーニング)という選択肢

仕事を辞めてから新しい職種の技能を身につけたい人には、国の職業訓練という選択肢もあります。厚生労働省のハロートレーニング(離職者訓練・求職者支援訓練)のページでは、次のように案内されています(2026年10月17日に公式ページで確認)。

公共職業訓練(離職者訓練)求職者支援訓練
主な対象主に雇用保険を受給している求職者主に雇用保険を受給できない求職者(受給が終わった人を含む)
費用無料(テキスト代などは自己負担)無料(テキスト代などは自己負担)

ハロートレーニングは、ハローワークの求職者を対象に、職業相談などを通じて受講が必要と認められた場合に受けるものと案内されています。申し込みは住んでいる地域のハローワークが窓口で、コースはハローワークインターネットサービスで地域や分野ごとに探せます(同ページで確認)。

訓練の期間や受講中の給付の条件は、コースや本人の状況によって違います。受けるかどうかを決める前に、ハローワークで相談してください。

未経験の転職を進める順番

未経験の職種への転職は、次の順番で進めると迷いにくくなります。

  1. 移りたい職種の求人を読み、仕事の中身と求められる力を知る
  2. 持っていける力を書き出し、学び始める
  3. 書類を作り、応募する
  4. 内定が出てから、退職の手続きに入る

未経験の職種に強い転職エージェントを使う方法もあります。選び方は転職エージェントの選び方で、活動全体の流れは転職活動の流れと期間で説明しています。

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