書類と面接

履歴書と職務経歴書の書き方役割の違いと経験が短い人の組み立て

公開 2026年10月17日文・はじめての転職ノート 編集部

この記事は、初めての転職で履歴書と職務経歴書を書くことになり、何をどこに書けばよいか分からない20代の人に向けて書いています。

新卒の就職活動では職務経歴書を書かなかった人も多く、「書けるほどの経験がない」と手が止まる人も少なくありません。

ここでは、2つの書類の役割の違いから、職務経歴書の組み立て、経験が短い人の書き方、書いてはいけないことまでを順に説明します。

履歴書と職務経歴書は、役割が違う

転職の応募書類は、多くの場合この2つを組みで出します。似ているようで、読む人が知りたいことが違います。

履歴書職務経歴書
役割応募者の基本情報を確かめる書類仕事で何をしてきたか、何ができるかを伝える書類
主な中身氏名、連絡先、学歴、職歴、資格、志望動機など職務の要約、経歴の詳細、実績や工夫、活かせること
形式決まった様式に沿って書く決まった様式はなく、自分で組み立てる

履歴書の様式に迷ったら、厚生労働省が公表している履歴書の様式例が参考になります。この様式例では性別欄が任意記載になっていて、未記載とすることも可能だと書かれています(2026年10月17日に公式ページで確認)。企業から指定の様式がある場合は、そちらに従ってください。

履歴書を書くときに気をつけること

履歴書は、正確に書くことがいちばん大切です。読む人は、内容に誤りがないかを見ています。

  • 学歴と職歴の年月は、卒業証書や雇用契約書などで確かめてから書く
  • 会社名は略さず、正式な名称で書く
  • 資格は、取得した年月と正式な名称で書く。勉強中のものは「取得に向けて勉強中」と分けて書く
  • 志望動機は、応募する企業ごとに書き分ける

志望動機は、面接で話す内容とつながります。面接での伝え方は転職の面接でよく聞かれることと準備で説明しています。

職務経歴書の組み立て - 要約・経歴・実績・活かせること

職務経歴書には決まった様式がないぶん、何から書けばよいか迷いやすい書類です。次の4つの順に組み立てると、読む人が知りたい順に並びます。

  1. 職務の要約:これまでの仕事を3〜4行でまとめる。どんな会社で、どんな仕事を、どのくらいの期間してきたか
  2. 職務経歴:所属した部署、担当した業務、扱った商品やサービス、立場(後輩の指導をしたかなど)を時期ごとに書く
  3. 実績と工夫:仕事の中で工夫したこと、その結果。数字で言えるものは数字で書く
  4. 活かせること:応募する仕事で役に立つ経験や力。資格や使えるソフトもここに書く
職務経歴書は「何をしてきたか」を並べるだけでなく、「応募する仕事で何ができるか」につなげて書く書類です。最後の「活かせること」は、応募先ごとに見直します。

経歴の書き方には、時期の古い順に書く方法と、新しい順に書く方法があります。社会人経験が短い20代なら、古い順に書くほうが流れを追いやすいでしょう。

経験が短い人の職務経歴書の書き方

第二新卒など社会人経験が1〜3年ほどの人は、「実績と呼べるものがない」と感じがちです。けれど、企業が経験の短い人の書類で見ているのは、大きな成果よりも、仕事への向き合い方や、これから伸びるかどうかであることが多いものです。

実績が少ないときは、次のようなことを書き出してみてください。

  • 毎日、毎週していた業務の内容と量(担当していた顧客の数、処理していた書類の件数など、事実として数えられるもの)
  • 仕事を覚えるために自分でしたこと(手順のメモを作った、先輩のやり方を聞いて真似したなど)
  • 小さくても自分から変えたこと(ミスを減らすために確認の手順を足した、など)
  • 周りから任されるようになったこと

こうした事実を、「何をしたか」「なぜそうしたか」「どうなったか」の3つで短く書くと、経験の短さよりも仕事の進め方が伝わります。

第二新卒の転職で企業が見ているところは第二新卒の転職の基本でも説明しています。職種を変える人は、未経験の職種に転職するときの「持っていける力の書き出し方」もあわせて読んでみてください。

事実を盛らない - 書類で書いてはいけないこと

書類を少しでもよく見せたくなる気持ちは自然です。けれど、事実と違うことを書くのはやめてください。

  • していない業務を「担当した」と書く
  • チームで出した成果を、自分一人の成果のように書く
  • 数字を大きく書き換える
  • 持っていない資格を書く、在籍期間をずらす

面接では、書類に書いたことを詳しく聞かれます。事実と違えば答えに詰まりますし、入社後に分かれば信頼を失います。経歴を偽ることは、場合によっては内定の取り消しなどにつながるおそれもあります。

「盛る」ことと「言葉を選ぶ」ことは違います。チームの成果なら「チームの一員として、自分は◯◯を担当した」と書けば、事実のまま役割が伝わります。

書き上げたら、見直してから出す

書類ができたら、出す前に次の点を見直します。

  • 誤字脱字、年月の誤りがないか
  • 履歴書と職務経歴書で、会社名や期間が食い違っていないか
  • 応募する企業の名前や職種が、前に出した企業のまま残っていないか
  • 声に出して読んで、意味の通りにくい文がないか

転職エージェントを使っている場合は、担当者に書類を見てもらうこともできます。どのエージェントを選ぶかは転職エージェントの選び方で、転職活動全体の中で書類をいつ準備するかは転職活動の流れと期間で説明しています。

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